お知らせ
【海外視察】イタリア保育 Reggio Emilia訪問 ーレッジョ・エミリア・アプローチ②ー
〜大人の心がけ・環境設定〜
レッジョ・エミリア・アプローチで、心に感銘を受けたのは「先生たちの思いの深さ」です。
子どもたちのことを真に思い、愛し、一つ一つの言葉や素晴らしい環境にたくさんの想いや意味を持って接していらっしゃったのですが、その仕事ぶりはまさにプロの保育者の姿でした。
その中で、環境は第3の先生であると言われているほど学びを得るための重要部分であると考えられています。
どこの保育園にも、子どもたちが自ら学びを創造し、[人、物、空間]との関係性を築く環境が整備されています。
たったひとつの素材や物の置き方にも意味や想いがあり、子どもたちの学びを深める大切なキーとなっています。
良い環境はどうして作れるのですか?
この声かけはどのように考えていますか?
私たちの質問に、
先生たちは口を揃えて仰っていました。
子どもをよく「観察」することだと。
子どもをよく観察して、その次に何が起きるかを予測し、子どもの学びをより深めていく。
『子どもたちの持っている力』を最大限に引き出せるようにすることが私たち保育者の役目であり、そのために、レッジョ・エミリアの保育施設では環境、ヒト、モノとの『関係性』をとても大事にしていることが伝わってきました。
逆に言えば、モノへの興味が向かない、つまらない保育環境では子どもたちの学びの機会は失われることになります。
そのため、保育室のなかには様々な仕掛けがなされ、そこには保育者の意図や目的があります。
保育者は子どもたちの興味や関心に常に意識を向けてよく『観察』することで、子どもたちが『やってみたい!」と思える保育環境を作ることができます。
子どもたちの学びのための環境づくりは、保育者自身の好奇心や物の見え方も、とても重要であると学びました。
私たち大人も、子どもたちと共にさまざまなことにアンテナを張り、心からの興味を持って、好奇心豊かに共に育っていきたいと思います。